六点漢字

 原則的には3マスで一つの漢字を表す方式である。使用頻度の少ない漢字は4マスが必要である。
  3マスの場合はの第1マスは、ここから漢字であるという記号を打つ。それは語頭に来ない句点、疑問符、感嘆符などを前置することである。さらにこれを日本語漢字音の尾音である「イウキクチツン」の7通りと尾音なしの合計8通りに分類する。語頭に持ってきても大丈夫な点字が限られているため以下の表のように分類されたものをうまく統合する。しかしこの原則にあてはまらないものもかなりある。
 第2マス目は、音読み初音の点字である。尾音は第1マス目が兼用している。
 第3マス目は訓読みか、部首名(ダブル場合がありかなり調整してある)からなっている。
 
 4マスの漢字は、さらに235の点を前置する。

 前置  前置  尾音   
⠨⠿⠿   46  イ ウ   ア列とエ列の後は「イ」、ウ列とオ列の後は「ウ」。
ハ行は普通の点字の「ぴゃ」などと区別するために別の点字
を前置
 ⠲⠿⠿ 256  キ  イ列の一部とエ列の後だけ「キ」になる。他の行は「ク」になる。
⠢⠿⠿ 26  チ ツ   
 ⠸⠿⠿ 456
 ン  
 ⠠⠿⠿  6  なし    ハ行は別の点字を前置
 ⠰⠿⠿  56  なし    



 六点漢字  前置  漢字  音読み    訓読みか部首
 ⠠⠁⠃  6  亜       部首「一」の「い」
⠨⠁⠄   46  哀 アイ    「 あわれ」の「わ」
 ⠲⠁⠄ 256  悪 アク   「わるい」の「わ」
⠢⠁⠗ 26  圧 アツ    「つち」の「ち」
 ⠸⠁⠩ 456
   アン   「くらい」の「く」
           
 ⠠⠃⠊   6       部首 「女」の「お」
 ⠲⠃⠺  256    イク    「そだつ」の「そ」
 ⠢⠒⠑  26    イチ    
  ⠢⠃⠱  26  溢  イツ    「さんずい」の「さ」
 ⠸⠃⠳  456  印 イン     「しるし」の「し」
           
 ⠠⠉⠉  6  宇      「う冠」の「う」
 ⠢⠉⠣  26  欝  ウツ    部首木の「き」
 ⠸⠉⠩  456    ウン    「くも」の「く」



六点漢字解説一覧表  六点漢字協会発行より引用
原作者は長谷川貞夫


 これら六点漢字の漢字尾音の読みの統合方法は、森田式(M式)キーボードの発想と小谷式(V式)速記の統合方法と非常に似ている。
 三者全然違う分野の研究を重ね、行き着く所はほとんど同じになった。

詳細は点字と速記の関係のM式V式六点漢字をご覧ください。



M式V式六点漢字